飛ばないタコ

2001年11月 22日 木曜 晴れ


対象:小学生から高校生
会場:杉並区和泉児童館
住所:杉並区和泉2−36−14 
時間:2時ー4時
人数:50名程度
サポート:中学生 4名
企画:NPOアートデリバリー杜 並河恵美子
素材:ヘリューム風船 400コ 紙、発泡スチロール、カラーフィルム、スポンジ、フイルムキャップ など

 

The octopus which doesn't fly

2001 


participant:From the elementary school, high school student
place:Suginami-ku IZUMI child room
address:2-36-14 izumi subinami-ku
time:Two hour
number of people: 50
assistant:4
planning:NPO Yoshiko Namikawa
material:balloon. helium.paper.styrene foam.color film. sponge.etc


鳥のように空を飛びたいと皆が思い、飛行機ができた。
身近では凧が子供たちの空への憧れを満たしてくれるのであろう。
簡単な凧にだって、空を飛ぶために必要な規定がある。
しかし創造の世界では何が飛んだって自由じゃないかと僕は思う。
こんな物が飛んだらなと思う物が、風船の力を借りて飛ぶことができたら、また見ることができたら。
昔、縁日の風船が飛んでいくだけでドキドキしたのを覚えている。
子供たちにとって、きっとドキドキする1日になると思います。

1 画用紙、紙コップ、お菓子の箱などを用意する。
2 空に浮かべたい物を簡単に描く。
3 描いた物が立体になるように模型作り。
4 ハサミなどで型紙を切る。
5 セロテープなどで形を作る。
6 自由に着色する。
7 風船を、模型が浮かぶまでくくり付ける。
8 全員で一斉に飛ばす。
9 紐を各自自分の模型と結ぶ。 
10記念撮影

ヘリューム 風船 画用紙 絵の具 セロハンテープ ハサミなどが事前に必要。
また家庭からお菓子のパッケージなどが持ってこれればなお良いと思います。

狙い

今回のワークショップは小学生の想像力を失わせる事無く製作してもらおうと風船を使ったものになった。
自由な発想の中で自分が飛ばしてみたい物を模型にして、その模型が空中に飛ぶまでヘリュームを入れた風船を模型に付けさせて飛ばす。
確かに、凧のようにしっかりとした知識無しに飛ばすことのできない物を工作させることも大事ではある。
しかし、飛ばしたい物と飛ぶ物との間には大きな隔たりがあり、子供の発想を制限してしまっているのではないかと思う。
また、私自身の個人的記憶の中に縁日で空高く飛んでいった思い出や好きなだけ風船を独り占めしたい願望があり、子供たちに私自身が味わったことのない喜びを変わりに味わってもらえればと思う。

終えて

子供たちは、児童館の先生の心配をよそに1時間以上の集中力で模型を制作した。
円盤、船、動物などなどを製作かなり大型の模型を作る子供もいたが、一人ぐらいだった。
子供中には最初「飛ばないなんてタコじゃないよ」と言っていたこもいた。
作品は児童館に展示

反省

ボンベは大きなもの1つより小さめを2本用意し、作業を分担させる。
天井で割れてしまう風船も多く、パイプなどに縛りつけておく。
作業の撮影は写真とビデオそれぞれ1名ほしい。

風船は4名必要。
模型には年齢によるが小学生には数名が望ましい。

10個あればかなり大きな模型も飛ばすことができる。

事前に長いひもを人数分用意する。

飛ばした後走り回ると作品が絡まって収集がつかないことになる。

耐久時間 8時間程度