この展覧会はNY、マンハッタンから7番ラインの終着駅であるチャイニーズコミュニティーのショッピングモールのウインドーディスプレーを使い行われた。
僕は展覧会の初日から四日間12時から6時間の6時間、ウインドー内に滞在し、買い物客や展覧会への観客から集めた、もらい物だけでインスタレーションを制作した。
この作品は、観客と一緒に制作する共同制作であると同時に、作家のマテリアルに対すこだわりは排斥されている。
作家である私にもまったく作品を操作できる状態で無い状態で与えられた素材によって僕自身が何を創作できるのかという点も私自身興味があった。
例えば、写真には写り込んでいないが、一つだけもらったチョコの破片を床に置けば、外から見る観客にはまったく作品として機能しない展示になってしまう。
そこで僕はガラス一面にクルクルと円を描きながら前面を埋めた。
チョコの油が辛うじて定着して、光の加減によってドローイングが浮かび上がった。
写真の各人物はこの展覧会のために、物を提供してくれた皆さんです。
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