天台宗 仁王尊 発泡苑 
2001年
展覧会:芝山アート展 光の当たる場所
素材:発泡スチロール、瓶ケース
サイズ:
会場:仁王尊境内 千葉
 

HAPPO-EN 
2001 
exhibition:hibayama Art Exhibition 2001
"place of sun shine"
material:
Styrofoam,plastic container
size:
place: Niouson temple, CHIBA


茶の湯は千利休によって形式化され現在に至ります。
茶室の間口は狭く、士農工商と階級が定められた時代にあて武士が自然と刀を外して茶会に臨めるようにするためのものでした。

茶道は現在古典ですが、精神上アナーキーな現在性を帯びていて、発泡スチロールを使う事は、この成り立ちからある意味正当性がある。
また苑とは、文学、画家などが集う場所という意味があり、響きの良さとこの意味によって今回のタイトルとなりました。


この作品は、本来お寺が持っていた機能をもう一度取り戻す試みです。
昔は、集会所、勉強、遊びと、集う場としてあったお寺に、現代的な素材の発泡スチロールの
寺子屋を作り、また学校とは違った子供たちとの新しい交流の場として機能させる。
メンタルな部分で絶対的、普遍的に存在させようとされるお寺に、キッチュでゴミとして扱われる素材、はかない物との対比がまた面白いと思います。
また部屋の中は、色々な形の組み合わせのため木漏れ日が差込み、柔らかい光が満ちていた。

会期中、仁王尊の御住職との『あまから問答』
掛け軸、活花など全て参加者で作るお茶会。
ライブなど行い、寺子屋らしい集える場所として昨日しました。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

This teahouse is made up of scavenged styrofoam. One aspect of tea is a constant re-invention of the practice in contemporary forms. The use of the styrofoam that comes from our reality makes tea ceremony into our contemporary. Another aspect of using such material reflects the aspect of Zen that prevents us from the waste, which enables harmony between human and the natural world.